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明日に架ける橋

易のこと、音楽のこと、クルマのこと、その時どきの話題など、まぁ、気が向くままに書いています。

台風と浮世絵と…

台風が来る。

台風が来ると大雨が降り、大風も吹く。

日本最古の台風の記録として有名なのは鎌倉時代の東鑑、建仁元年のものだという。

江戸時代、浮世絵師の歌川国芳は、その鎌倉時代の台風の大雨をモチーフに、大雨の絵を描いた。

それがこの絵だ。

歌川国芳・雨

これのどこが鎌倉時代の台風の大雨をモチーフにしているのか、
現代人にはなかなかわかりにくいことではある。

そのため、
歌川国芳が自分の死期を予言したのだ、
なんていい加減なことを言ってオカルトチックに考えて納得している人もいる。

なんでそんなデタラメがまかり通るのか?

江戸時代とは価値観が違うから、
普通の現代人はそのことに気づかないのだ。

特にアカデミズムは酷い。

西洋人の視点で、西暦でしか考えないからだ。

昔の日本人の視点=皇紀で考えれば、簡単なことなのに…。

正式な暦法として皇紀を使うようになったのは明治になってからだが、
それ以前も歴史を考えるときは皇紀=神武天皇即位以来何年かで、
年代を把握していたのだ。

詳しくはこの動画をご覧ください。

令和4年(2682年)9月18日

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近所にある庚申塚

ウチの近所には庚申塚がある。

庚申の日の夜に寝ると、
体内に住む三尸の虫が天帝に悪事を伝え、寿命を縮めるから、
この日は朝まで寝ないで起きている、
という道教の言い伝えに基づく信仰だ。
平安時代に宮中ではじまり、江戸時代には庶民にも広がっていた。

いろいろ調べると、真面目にそんなことを信仰していたというよりも、
みんなで集まって、徹夜して遊ぶ口実にしただけのようだ。

庚申塚

ウチの近所にある庚申塚は、元禄十五壬午年十一月吉祥日に造ったと彫られている。

元禄十五年十一月と言えば、忠臣蔵の討ち入りの少し前だ。
広辞苑の前身、昭和10年に発行された辞苑には次のようにある。

吉良

今年は2682年だから、元禄15年2362年は320年前だ。

こんな古いものが住宅街の中に普通にある。

歴史の古い日本だからこそのことだ。

アメリカ建国の西暦1776年は皇紀2436年に当たるから、
元禄十五年の皇紀2362年は、アメリカ建国の約70年前になる。

もちろんもっと古いものも日本にはいろいろある。

これが、異民族と戦争して負けたりすれば、
侵略者によって破壊されてしまうことも多いのだろう。

顧みれば今、日本政府は、在日外国人を増やし、
もう日本人が足を踏み入れるのを躊躇するような地域がチラホラできている。

もしかしたら、彼ら外国人が我が物顔で住む地域では、
こういった古いものは壊されているのではないだろうか?

日本人が未来に希望を持てない国にするのが、日本政府の目的なのか?

庚申塚を観ていて、ふと、そんなことが頭を過った。

令和4年(2682年)9月16日

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