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明日に架ける橋

易のこと、音楽のこと、クルマのこと、その時どきの話題など、まぁ、気が向くままに書いています。

ちまきと柏餅を買った

平成29年5月6日

今日は端午の節句ということで、柏餅とちまきを買った。
ウチの近所は手作りしている和菓子屋さんが複数ある。
添加物を一切使わずに作って売っている。
だから私もそこで買う。
スーパーやコンビニで売っているのよりは高い・・たぶん倍くらいの値段だけど、
ちゃんと美味しいからね。

スーパーやコンピニで売っている和菓子は、原材料表示を見ればわかるように、
添加物がふんだんに使われている。
工場で大量生産して、各店舗に配送して販売するわけだから、作ってから売るまでにかなり時間がかかる。
そこで、腐らないように添加物を使う。
また、値段も手作りの店より安くしているわけだから、それなりに原材料も安い粗悪なものを使う。
そんな安い粗悪な材料でも気にならない味に仕上げるためにも添加物を使う。
その上、こういった季節商品は、売れ残っての廃棄率も高い。
そういったことを見越しての値段設定なので、原価は定価の2割に満たないと言われている。
定価が150円だったら原価は30円弱。
一方、手作りの店だと、原価は一般的に定価の3割~4割程度。
定価が150円だったら原価は45円~60円。
定価が300円だったら原価は90円~120円。

同じ大きさで、
原価30円のものを150円で買うのと、
原価100円程度のものを300円で買うのとでは、
どっちが得だろうか?
私だったら、他のものを切り詰めてでも後者を買うのが得だと思う。
前者は消費者をバカにして商売しているようにすら思ってしまう。

これは和菓子に限ったことではない。
ケーキもパンも惣菜も弁当も・・・とにかく、
スーパーやコンビニで売っている加工食品は、みんな原価は定価の2割以下だと考えたほうがよい。
ファミレスなどチェーン展開している飲食店も、原価率は個人営業の飲食店よりはるかに低い。
添加物で誤魔化して、不味くはないが美味しくもないものを雰囲気で付加価値をつけて売る。
消費者は安ければ味に文句をつけないから、そのほうが儲かるのだ。
だから大手の食品ビジネスが繁栄し、消費者の舌もその味に慣らされ、
やがてみんな、本当に美味しいものがわからなくなる・・・。

今、手作りの和菓子屋さんはどんどん少なくなっている。
辛い修業に耐えて美味しい和菓子を作る技術を会得しても、
一人の職人に作れる数には限りがあるから
大量生産で添加物まみれの安い和菓子に負けるのは目に見えている
したがって将来に希望が持てず、後継ぎがいない店が多いのだという。
そのうち手作りの和菓子を売る店は皆無になるのかな?
世の中、どんどん悪い方に向かっているような気がする・・・。

今日買った手作りのちまきと柏餅。
H290505ちまきと柏餅


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