
平成28年3月31日
先日、所要で第一京浜国道を歩いていたら、大田区の京浜急行電鉄梅屋敷駅近くで奇妙なものを見つけた。
それがこの写真↓

用事がなければ見過ごしてしまうような単なるバス停ではあるが、
たまたま道に迷わないようにとキョロキョロしながら歩いていたら、
思いがけず目に入ったのだ。
なんと、このバス停の行先の脇に、京浜蒲田駅圣由とあるではないか!
といっても、この地域を知らないとわからないかな?
説明しよう。
圣は経の略字として近年ときどき使われているようだから、それはよい。
問題は、京浜蒲田駅などどこにもない、ということである。
いや、昔はあった。
今は京急蒲田駅という名称で、空港線との分岐駅でもあることから、
巨大要塞といった様相を呈している駅である
京浜蒲田はその京急蒲田の昔の名称なのだ。
京浜というとなんかイメージがよくないと考えたのか、
京浜急行電鉄では昭和50年代に、
京浜○○とつく駅をすべて京急○○に改称したのだ。
このバス停はまだ京急蒲田が京浜蒲田だった頃からあって、
そのままそれを使っているのだろうか?
いや、当時の都区内のバス停にこんな形のはなかったはず。
当時のは、今でも地方でたまに見かけることもあるが、
棒の最上部に丸い盤がついているといった形だった。
これは平成になってから古いバス停を新型に置き換えたものである。
どんなに古くても、すでに京急蒲田の時代である。
それなのに京浜蒲田駅圣由とある。
なんかよくわからない・・・。
もしかしたらここだけ時空が歪んでいて、
このバスに乗ると昭和50年代にタイムスリップして、
往時の京浜蒲田駅に連れて行かれるのだろうか?(笑)
ということで、往時の京浜蒲田駅の動画でもどうぞ。


