
平成26年2月11日
今日は建国記念の日。むかし風に言えば紀元節=「日本書紀」に記された神武天皇が即位した日だ。
この日を現行西暦に換算すると、西暦紀元前660年2月11日となるのだ。
この年を元年とすれば、今年平成26年は2674年になる。
しかしながら、神武天皇の実在は疑わしく、
すでに明治時代に、那珂道世によって、
辛酉革命思想を利用して机上で計算した架空の年代だ、
と指摘されている。
そのため、
架空の人物の架空の即位をもって建国記念とするのはいかがなものか、
という議論もある。
確かにそうかもしれない。
しかし、闇雲に否定するのではなく、
古代から培われてきた日本の伝統文化や、
古代日本のことを考えるよい機会でもあると思う。
そもそも今、私たちが半ば強制的に使わされている西暦も、
その紀元は実にいかがわしいものである。
簡単に言えば、イエス・キリストの生誕を紀元としているわけだが、
そのイエス・キリストは神武天皇と同様に架空の人物の可能性が極めて高く、
西暦元年も、イエス・キリストが実在であるかのように見せかけるために、
日本と同様に、
辛酉革命思想に基づいて机上で算出された架空の年代だと言わざるを得ないものである。
詳細は、私が書いた本↓をご覧ください。
![]() | 聖書と易学―キリスト教二千年の封印を解く (2005/04) 水上 薫 商品詳細を見る |
キリスト教は、ローマ人が中国の諸子百家のひとつ墨子の思想に感銘を受け、
そんな善悪観を西洋に導入しようと作られた宗教だったのである。
そのため『聖書』には、「易」の理論や中国古典をパクったエピソードが随所にある。
「易」の理論と『聖書』の記述を比較検討することは、これまで誰もやったことはない。
西洋の宗教と「易」は全く関係があろうはずがない、という先入観が邪魔するのだろう。
ともあれ、一度、読んでみてください。


