
平成24年8月15日
先日、家電量販店でガスコンロを見た。ウチのは十数年前ので、そろそろ買い替えも視野に入れているので、ちょっと様子見に。
はぁ?何コレ?・・・驚いた。
どのコンロにもすべて、真ん中に妙な突起があるのだ。
コンロの上でフライパンや中華鍋を振ろうにも、この突起が邪魔になる。
調べてみると、この突起は調理油温度過昇防止センサーというもので、
鍋の中の油が過熱して火事になるのを防ぐものらしい。
安全ということではよいのかもしれないが、
鍋を振るのに邪魔になるばかりではなく、
このセンサーに鍋底が静に当たっている状態でないと、
点火できないし、センサーが鍋底から離れると火が消えてしまうという。
これじゃあ、炒飯もオムレツも出汁巻き卵も焼けない。
IHヒーターと同じではないか。
それでもガスコンロを使う意味があるのか?
どうやら、平成20年に法律が改正され、そのセンサーの取り付けが義務付けられたようだ。
なんでそんなにガスコンロの魅力をなくしまうのか?
電力会社がオール電化の普及のため、
ガスコンロを魅力ないものにして家庭から追放しようと、
政治家を動かし、そんな法律改正した、ということか?
それにしても、そんな法律の改正なんて、知らなかった。
新聞やテレビのニュースもそこそこ観ていたけど、気づかなかった。
マスコミも電力会社と協力して、敢えて触れないようにしていたのか・・・。
で、ネットでいろいろ調べてみたら、
業務用ガスコンロは、こんなセンサーをつけなくてもよいとのこと。
そりゃあ、そうだろう。
こんなものをつけられたら、まともな料理はできない。
中華料理屋もフランス料理屋も、日本料理屋も、
営業妨害だとして、こぞって反対するだろう。
とにかく私としては、
朝ごはんにオムレツを食べられないのは、何より嫌だ。
美味しい炒飯や出汁巻き卵も自分で作りたい。
しかし、何年後かには、
IHヒーターかこのセンサー付きコンロがほとんどになり、
家庭でオムレツ、炒飯、出汁巻き卵なんかは作らなくなるのだろうか?
YouTubeには、これらの料理の作り方を教える動画もいろいろあって、
私もそれで勉強してきた。
でも、今後は、家庭用コンロでは作れなくなるのだから、
こんな動画も無意味になってしまうのだろうか?
ま、そういうことなら、
業務用コンロのほうが使い勝手はいいみたいだし、
今度買うのは、多少高いが業務用コンロにするしかないだろう。
ちゃんとした料理が作れないガスコンロしか家庭用としては販売しない、
というのは、人々から料理の楽しさを奪うことだし、
料理の楽しさを奪われたら、料理への興味も失せる。
料理への興味が失せたら、日本の料理の質もどんどん低下するだろう。
料理番組でプロの料理人がフライパンや中華鍋を使ってダイナミックに調理しても、
それを模倣して家庭で作れないのなら、全く意味がない。
なんだか腹立たしくなった・・・。
世の中、嫌なことばかり。
政治家もマスコミも大企業も、
みんな未来を陰鬱なものにしようと画策しているように思えてならない。


