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明日に架ける橋

易のこと、音楽のこと、クルマのこと、その時どきの話題など、まぁ、気が向くままに書いています。

大正時代の洋食洋菓子レシピ

平成24年2月17日

私が今住んでいる家は昭和12年頃に建てられた。
そのせいで、ときどき、思わぬところから、古いものが出てくる。
先日は、大正15年に発行された料理のレシピ本を見つけた。

『素人の出来る洋食と洋菓子の拵え方』

今も新潟にある老舗ホテルのイタリア軒調理部長と洋食趣味家庭普及会なる団体が書いたものだ。

洋食洋菓子の拵え方・表紙

洋食洋菓子の拵え方・奥付

中を開くと、西洋料理や洋菓子のレシピが簡単に書いてある。
写真はなく、文章だけ。
カレー、ハンバーグなど、お馴染みの洋食があるが、今とはちょっと作り方が違う。
例えば、ハンバーグ。(この本のレシピは、すべて五人前で書かれている)

挽肉独逸風(ハンバグビフテキ)
▲材料
挽肉(ひきにく)百匁(もんめ)、玉葱(たまねぎ)大二個、牛酪(バタ)又は牛油(ヘット)少量。
▲調理法
牛肉の脂肉を去り「ナイフ」にて極く細かくはたき又は肉挽器(ミートミシン)に挽き、鹽(しお)、胡椒(こしょう)に味をつけ玉葱を細かく刻み、前の肉と一緒に混ぜ金鍔(きんつば)形に圓(まる)め牛酪又は牛油にて焼きて供す。

とある。
今のハンパーグは、挽肉と玉葱の他に、パン粉や牛乳も入れて練り混ぜるが、
このレシピだと挽肉と玉葱だけ。
とすると、かなり肉の味が濃いハンバーグになることだろう。
そのうち作ってみるかな。

また、菓子類のところには、今で言うカスタードプリンのレシピがあった。

牛乳卵砂糖寄温菓(カスタプリン)
▲材料
牛乳二合、玉子(小)四個、砂糖二十四匁。
▲調理法
牛乳一合に対し玉子一個半乃至二個、牛乳一合に対し砂糖十二匁位の割りに両方共鍋に入れ底に焼きつかせぬ様に注意して煮立て置き、別に玉子一ヶ半乃至二ヶ位の割に潰し宜く白身と黄身を混ぜ合せ其の中にかき廻しながら前の牛乳を入れ裏濾にかけ香料(エッセンス)(レモン汁)を少し入れ随意の形に作り蒸して供す。
注意
時間は其の形の大小により差がありますが、一合を三ヶ位にすると約二十分位。
洋食洋菓子の拵え方・プリン1

洋食洋菓子の拵え方・プリン2

プリンは要するに洋風茶碗蒸しなわけだが、
今、普通に私たちが食べるのは蒸したてではなく、冷たい。
冷蔵庫で冷やしてから食べることを前提に作っている。
が、大正時代には、家庭に冷蔵庫なんかない。
とすると、茶碗蒸しのように、温かいうちに食べる菓子だったのかな?

と思って知人に聞いてみたら、
「プッチンプリンを湯せんして温めて食べると、案外美味しいものだよ」
なんてことを言っていた。
今度やってみよう。


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