
平成23年8月2日
昨日、ふと思い立ち、久しぶりにアルト君で、わざわざ未舗装の悪路をドライブした。
新車だった頃から、未舗装路を走るのが好きで、
これまでにも、あっちこっちの林道を走った。
550ccの2速ATでも、問題なく走れるのだ(笑)
特に車検が近くなると、
各部の調整が狂ってもどうせ車検時の整備ですぐ直すわけだし、
まいっかぁ~てな気分になり、林道へとお出かけしたたくなるのだ。
で、昭和59年から26年目の今年、
8月18日で車検が満了、来週には整備入庫の予定なので、
久々に走りたくなったのだ。
朝6時半過ぎに家を出て、
飯能から秩父に抜け、中津川へ。
アルト君が新車の頃から、数回訪れているところで、
マニアには有名な、いわゆる中津川林道を走るのだ。
入口の森林センターに10時半過ぎに到着し、
ちょっと休憩して、いよいよ未舗装の悪路に突入。
ここから約18km、
生憎の空模様、小雨の中をウンウン唸りながら走る。
途中、荷台に白菜を山と積んだ軽トラックと3回すれ違った。
峠の向こう、長野県南佐久郡川上村で採れた白菜を、
秩父市内で売るために輸送しているのだろうか???
ともあれ、
未舗装路の心地よい揺れを堪能しながら、1時間弱で、
終点、埼玉県と長野県との県境、三国峠に到着。

三国峠で休憩しているアルト君
標高1740m。
晴れていれば、眺望のよい峠なのだが、
霧の中なので、何も見えなかった。
峠から先は長野県佐久郡川上村、
ここからは舗装されていて、
長い下りを静かにのんびり降りる。
やがて畑や集落が見えてきて、
天気も晴れとまではいかないが、
雲の合間からときどき日が差す。
気温は23度くらいかな?
このところ東京もそんなに暑くないから、
あまり涼しいとは思わないが、
それでも空気が澄んでいて気持ちよい。
川上村は、信濃川~千曲川の源流の村で、
レタスの生産量が日本一なのだとか。
他に白菜やソバなどを栽培している。
ということで、信州では有名なお蕎麦屋さん善慶庵で、
お昼を食べることにした。

アルト君の屋根越しに見る善慶庵
地元で採れたそば粉100%の田舎そばだ。
メニューは、
もりそば並 800円
もりそば大 1000円
の二種類だけ。
店に入ると、まず付き出しとお茶が出てくる。
付き出しは、日替わりで三品くらい出るらしいが、
今日は、レタスのサラダ、そば湯のゼリー、キュウリと味噌、
だった。
どれも美味しい。
そば湯のゼリーは、微かに甘みがあって、
ちょっと胡桃にも似た味かも?って思った。
でも、胡桃とは違う、てなカンジ。
そのうち蕎麦が茹で上がり、十割蕎麦を堪能した。
で、食べていると、蕎麦屋恒例の蕎麦湯が出てきたが、
これがとても濃くて、美味しかった。
蕎麦を食べた後は、
数年前にできたという川上村名物のスーパーマーケット、
ナナーズに行ってみた。
人口5千人にも満たない村で果たして採算が取れるのだろうか?
と首を傾げたくなるような、巨大な食料品中心のスーパーだ。

ナナーズの駐車場でのアルト君
ざっと店内を見渡すと、野菜、肉、魚、惣菜、弁当など、
普通の東京のスーパーと変わりない品揃えだ。
もちろん地元産のものもあった。
が、こんなところでのんびりしていてはつまらない。
ということで、
再びアルト君に乗って、次なる峠へ行くことにした。
山梨県山梨市に通じる川上牧丘林道の大弛(おおだるみ)峠だ。
ここの未舗装区間は約10km、三国峠よりは短いが、
終点の大弛峠の標高が2360mあるのだ。
実は、これまでにも何度かここを走ろうとしたのだが、
台風で崩れて通行止めだったりして、
昨日、初めて通ることができたのだ。
車の通行台数が少ないせいか、中津川林道よりもかなり荒れている。
途中すれ違ったのは、車高の高いSUV車が1台だけ。
確かにそういう車だと走りやすいだろうが、
軽ボンネットバンも普通の乗用車より、悪路には強いのだ。
とは言いつつ、ところどころ悪戦苦闘しながら、
それでも約40分で、無事に峠にたどり着いた。

上:峠から見た長野側の未舗装路。
下:峠の山梨側舗装路の駐車場で寛ぐアルト君
大弛峠は、車が通行できる峠としては日本一の標高なのだとか。
登山ファンには、
国師岳、北奥千丈岳、金峰山などの登山口として知られている場所だ。
しかし、雲の中なので、何も見えない。
休憩がてら、
歩いて15分のところにある「夢の庭園」なる場所を見て、
駐車場に戻った。
帰りは山梨県側の舗装路を降りた。
で、中央道に乗ろうと思ったら、
小仏トンネルまで渋滞12kmと表示されていた。
渋滞の中をトロトロ行くのはいやだなぁ~と思い、
それならと、甲州街道をひた走って、家に帰った。
甲州街道は特に渋滞しているようなことはなかったので、
呑気に気持ちよく走れた。
そんなこんなで、今回は約350kmのドライブでした。


